一般的なシティサイクル、ママチャリや子供の自転車のフロントブレーキに使用されるキャリパーブレーキのの調整方法について、紹介したいと思います。
キャリパーブレーキにもシングルピボットとダブルピボットの2種類がありますが、ここでご紹介するのはシティサイクルで使われるシングルピポットのタイプです。
それでは見ていきましょう!
キャリパーブレーキの動作
ブレーキの動作を説明します。ブレーキレバーを握ったら、ワイヤが引っ張られて、写真の「ブレーキアーチ」が動いて、「ブレーキシュー」がホイールの「リム」部分を挟み込んで、ブレーキがかかりますね。
ブレーキレバーを握った後、ブレーキレバーを離せば、ブレーキがかからなくなるのは、「スプリング」(ばね)の力によって、ブレーキアーチを元に戻す力があるからです。
キャリパーブレーキの各部の説明
これからブレーキの片効きの調整の仕方について説明してゆきたいと思います。
自転車の前のブレーキを正面から写真を撮ってみました。↓
- 「スプリング」-ブレーキアーチを押し広げる役目です。(ブレーキレバーを離しているとき)
- 「戻り調整ナット」-スプリングの強さを調整するナットです。スプリングの力が弱いとブレーキレバーをはなしたときにブレーキシューがリムに接触した状態のままになってしまいます。
- 「固定ナット」-戻り調整ナットでスプリングの強さを調整後に、固定ナットで戻り調整ナットの位置がズレない様にするための袋状のナットです。
自転車の横から前のブレーキを撮影してみました。
本題です。ブレーキの片効きは、どこで調節するか?と言うと、写真のフロントフォーク後ろ側の「固定ナット(a)」の部分です!
※フロントフォーク前側の「固定ナット」とは違いますよ!
ここのナットを緩めて、「ブレーキシュー」とホイールの「リム」部分との間隔が、左右均等になる様にしてから、締め付けて固定すれば良いんです!
もう少しわかりやすく、簡易的なブレーキの絵で説明したいと思います。
片効きの状態は、下の絵の様に、ブレーキアーチが曲がって取り付けられているのが原因です。
なので「固定ナット(a)」で曲がって取り付けられている「ブレーキアーチ」を真っすぐにしてあげれば片効きの原因を取り除くことができる。という訳です。
等間隔にした後は、「ブレーキシュー」とホイールの「リム」の間隔の大小の調節は、「ワイヤー」の長さで調節しましょう。
以上、参考になりましたら幸いです!